京都・関西一円、環境とリサイクルを考える解体のプロ 株式会社環境整備21

アスベストとは

石綿(アスベスト)とは、蛇紋石や角閃石が繊維状に変形した天然の鉱石で 「せきめん」「いしわた」と呼ばれており、主に蛇紋石系(クリソタイル)と角閃石系 (クロシドライト、アモサイトなど)に大別されます。

日本では1970年代以降ビルの耐火・断熱等の目的に、アスベストが大量に消費されていたため、約20年から40年の潜伏期間を経た後に、空中に飛散した石綿繊維を肺に吸入していたと思われる原因で肺がんや中皮腫による死亡者が増加しています。また、アスベストが使用された建築物等を解体する時、繊維が極めて細いため飛散し やすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が 吸入してしまうおそれがあります。

その後も、スレート材、ブレーキライニングやブレーキパッド、防音材、断熱材、 保温材などで使用されましたが、日本では1975年(昭和50年)9月に吹き付けアスベスト の使用が禁止され、2004年までに石綿を1%以上含む製品の出荷が原則禁止されて います。石綿は、そこにあること自体が直ちに問題ではなく、飛散して吸い込むことが問題となるため、労働安全衛生法や大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律などで予防や飛散防止等が図られています。

 
石綿障害区分
種類(施工部位)
含有建材の種類
製造時期
飛散性
アスベスト

吹付け材

レベル1

吹付け材
石綿吹付け
〜1975
ロックウール吹付け(半湿式):石綿含有
〜1987
ロックウール吹付け(湿式):石綿含有
〜1989
パーミキュライト吹付け石綿含有
〜1989
パーミライト吹付け:石綿含有
〜1989
断熱材(保温材):石綿含有
〜1988
飛散性
に準ずる
もの
保湿材等

レベル2
耐火被覆材
(鉄骨造の梁や柱)
石綿含有けい酸カルシウム板2種
〜1985
断熱材
屋根用折板
〜1984
煙突断熱材
〜1988

保温材
(配管・エルボ・ 
ボイラー等)

石綿セメント円筒
〜2004
石綿紡織品(ダクトジョイントにも使用)
使用可
非飛散性
アスベスト
その他の
石綿含有建材
(形成板等)

レベル3

内装材
(壁・天井)

石綿セメントけい酸カルシウム板
〜1994
石綿含有繊維強化セメント板(平板)
〜2004
岩綿吸音板:石綿含有
〜1986
耐火間仕切り
押出し成形セメント板:石綿含有
〜2004
床材
ビニール床タイル:石綿含有
〜1986
外装材
(外壁・軒天)
窯業サイディング
〜2004
押出し成形セメント板:石綿含有
〜2004
石綿含有繊維強化セメント板(波板)
〜2004
石綿セメントけい酸カルシウム板
〜1994
石膏スラグ板
〜2004
パルプセメント板
〜2004
屋根材
住宅屋根用化粧スレート
〜2004
設備機器部品
パッキン、ガスケット
使用可

アスベスト対策

アスベストが吹付けられている建築物の解体工事、あるいは改修工事を行う場合には幾つかの届出等が
必要です。

■解体・除去作業実施計画
建築物
事前調査(分析等)
(1)吹付けアスベスト等の発見
(2)サンプリング
(3)成分分析
調査結果から
飛散する恐れのあるアスベストが
0.1%超
0.1%以下
ある
ない
■解体・除去作業の届出 (実施の14日前)
大気汚染防止法に基づく届出
 
■解体・除去作業 (実施の7日前)
建設リサイクルに基づく届出
■解体・除去作業
特別管理産業廃棄物管理責任者選任
■廃石綿搬入日(7日前迄)
処理場への廃石綿の搬入日程調整
■解体・除去作業終了完了後60日以内
特定粉塵完了届出

アスベスト除去の流れ

1.作業場の隔離、前室の組立・設置作業場の隔離、前室の組立・設置

・吹付け材・保温材等の除去作業を行う場所(以下「作業場」という。)は、プラスチックシートを使用して
 他の場所から隔離する。
・作業場への出入口には、前室を設置する。

2. 換気装置の設置

・作業場内には、HEPAフィルタ付換気装置を設置し、作業場を常に負圧に保つ

3. 天井仕上材、下地材の撤去

・換気装置は前室から取り入れた空気が作業場を均一に流れ、排気されるような位置に設置する。

4. 吹付け材・保温材等の湿潤化

・除去作業は、吹付け材・保温材等を薬液その他で湿潤化してから行う。
・吹付け材・保温材等が残らないように注意する。

5. 吹付け材・保温材等の除去

・除去後も引き続き当該建築物等を使用する場合には、除去後の室内のアスベスト濃度が高くなることを避けるため
 ケレン棒等による除去後、ブラシによってアスベストが残らないようにすることが必要である。

6. 除去面への飛散防止剤の散布

・除去作業後は除去面への飛散防止剤を散布する。

7. 作業場内の飛散性アスベスト廃棄物の措置

・除去した飛散性アスベスト廃棄物は、薬剤散布等により湿った状態を保つ。
・飛散性アスベスト廃棄物のセメント固化を行う場合は、作業場内で行う。

8. 作業場内からの飛散性アスベスト廃棄物の搬出

・飛散性アスベスト廃棄物は、作業場内でまず1枚のプラスチック袋で梱包するか又は堅牢な容器に入れて密封する。
・飛散性アスベスト廃棄物を梱包したものの表面に付着したアスベストをHEPAフィルタ付真空掃除機で清掃した後、
 前室においてさらに別のプラスチック袋をかぶせて密封する。

9. 工具、資材等の搬出

・除去作業に使用した工具、資材などは付着したアスベストを取り除いた後、作業場の外へ搬出する

10. 作業場内の清掃

・除去作業終了後、作業場内の隔離用シートの床面をHEPAフィルタ付真空掃除機で清掃する。

11. 除去面への飛散防止剤の散布

・壁面の隔離用シートには飛散防止剤を散布する。

12. 作業場内の汚染空気処理

・換気装置の稼動、飛散防止剤の散布等により、作業場内の汚染空気を処理したのち、隔離用  シートを外す。
・隔離用シートは粉塵に注意しながらゆっくりと外し、付着した粉塵は内側になるように折り畳んで廃棄用の
 プラスチック袋に二重に梱包する。

13. 養生用シートの撤去

・作業を行った場所の石綿濃度を測定し、処理の効果を確認する。

アスベスト参考情報

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